冬キャンプにチャレンジするには、冬用の寝袋が必要ですが、「寝袋の種類って多すぎ!」と購入前に悩むケースが非常に多いです。
僕は最高の寝袋に出会うまでに5年間かかりました。
そこでこの記事では、冬用寝袋の購入を考えている人が、失敗しないよう「防寒最強の冬用寝袋のおすすめ」を予算別に解説します。
僕が寝袋を考えていることや、寝袋について持っている知識を凝縮しました。寝袋の選び方がわからない人や、おすすめの寝袋が知りたい人は、最後まで読んでください。
無名メーカーのものを購入する際は、耐久温度に注意!
- 防寒・コスパ最強の寝袋が知りたい!
- 寝袋が多すぎて自分では選べないから、おすすめを教えて欲しい!
- 冬用寝袋の選び方を教えてほしい!
こういった疑問にお答えします。
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寝袋(シュラフ)とは、袋状の携帯用寝具です。
冬用寝袋のは夏用寝袋に比べて、熱が逃げにくいように二重構造になっていたり、熱が逃げにくい素材を使用していたりします。
そのため、冬用寝袋は夏用寝袋に比べて高価な傾向があります。
冬用寝袋は、1万円以上出さないと防寒性能が担保されていないケースが多い印象です。
寝袋(シュラフ)の種類は「封筒型」「マミー型」「ラップ型」「二本足独立型」の4つがあります。
それぞれ解説していきますが、冬用寝袋(シュラフ)におすすめなのはマミー型です!
「封筒型」寝袋の特徴
「封筒型」は長方形の形をしていて、頭から足までまっすぐの形をしている寝袋です。
中は本当にお布団で寝ているようにゆったりしているので、寝心地の良さは抜群!
しかし、ゆとりがあるということは寒いところでは保温力が少ないというデメリットがあるため、「封筒型」は夏用寝袋としておすすめです!
「マミー型」寝袋の特徴
冬用寝袋として一番最適な形が「マミー型」です!
マミーとはミイラを意味するMummy(マミー)から来ています。
体に密着することで隙間が少ないため、保温力が抜群に高いです。
しかし、その分少し窮屈なので慣れるまではしんどいかもしれませんが、寒いよりはマシ!
冬キャンプをするなら「マミー型」寝袋一択です!
「ラップ型」寝袋の特徴
「ラップ型」はマミー型の肩が広い寝袋です。
マミー型のような窮屈な寝袋はしんどい!と思う人におすすめです。
しかし、寝袋のラインナップを見ていてもまだまだマミー型が主流なので特別な理由がなければマミー型を選ぶのがおすすめです!
「二本足独立型」寝袋の特徴
「二本足独立型」は寝袋を着たまま歩ける画期的な寝袋です!
寝る時だけでなく、椅子に座っている時も寝袋を着ていたい!を叶えてくれます。
隙間も少ないので保温力は抜群ですが、収納時のサイズが大きいのが難点です。
素材による違いは暖かさ、収納時の小ささ、軽さです。
• この世で一番暖かい寝袋が欲しい
• 収納サイズが小さくて軽い寝袋が欲しい
• とにかく安い寝袋が欲しい
寝袋の商品詳細欄には、「快適使用温度」と「下限温度」の2つがあります。
結論から言うと、参考にすべき温度は「快適使用温度」です!
快適使用温度は名前の通り快適に使用できる温度のことで、下限温度は寝袋で耐えうる最低温度になります。
下限温度と同じくらいの場所で寝袋宿泊した場合寒くて寝れないので、快適使用温度を目安にして下さい!
季節ごとの快適使用温度目安はこんな感じです。
• 冬用寝袋:-4℃以下対応
• 夏用寝袋:0~10℃
• 春/秋用寝袋:5〜10℃
寝袋は冬用キャンプで使うものなので、予算が許す限り低い温度の物を購入するのがおすすめです!
雪が降りそうな場所に冬キャンプに行くなら氷点下対応の寝袋を選ぼう!
寝袋にはサイズがあり、身長を基準に書かれています。
サイズを選ぶ時の目安は身長+10cm位のサイズがおすすめです!
大きすぎると保温力が低下し、小さすぎると窮屈になります。
自分に合ったサイズを見つけることが大切です!
防水・撥水機能があれば便利ですが、価格が上がるので個人的には無くてもいいと思います。
濡れた場合は、しっかり陰干ししましょう!
素材による違いで、化学繊維は洗濯できるものが多いですが、ダウンは洗濯できないものが多いです。
洗濯の有無でダウンの選択肢を捨てるのは少し勿体無い気もしますが、洗濯を重視する人は化学繊維にしておきましょう!
商品によって違うので、タグの確認やスペックの確認をお願いします。
ここまでの特徴を表にまとめました。
羽毛(ダウン) | 化学繊維 | |
---|---|---|
価格 | 高価 | 安価 |
暖かさ | とても暖かい | 暖かい |
耐久温度 | とても低い | 低い |
洗濯可能 | 不可が多い | 可能が多い |
僕はダウンを持っていますが、暖かくて軽くて場所を取らないので満足しています!
ダウンを妥協する理由はやはり価格だと思いますが(3万〜4万円の価格差)、長く使うものなので後悔しないように選んでください!
寝袋を出しているメーカーは沢山ありますが、それぞれ独自の技術を採用していたりするため商品名を見ただけではどの程度のスペックなのか一瞬で判断できません。
そこで、各メーカーごとの商品表記の意味や特徴などを説明します。
また、冬用寝袋ならこのメーカーを選んでおけば間違いない、というメーカーのみご紹介します!
ナンガ|NANGA
NANGAは羽毛の町から生まれた寝袋メーカーです。
羽毛を使った商品に強く、寝袋はもちろんのこと、ダウンなども商品展開しており、寝袋を着ているような感覚に陥ります!
価格は高いですが、暖かさを最優先する人、人と被るのが嫌な人には一番おすすめのメーカーです!
僕もナンガを愛用しているけど、ナンガ以上の暖かいメーカーはないと思ってるよ!
• 素材はダウンのみを使用しており、寝袋メーカーの中で一番暖かさに力を入れている
• 防水撥水加工された羽毛を使用しておりシェラフカバーが不要
• 国内生産、永久保証
• 人と被りにくい
• 高品質素材のため全体的に高価
• 店舗が都会に数店舗しかない
ナンガの寝袋で一番有名なシリーズは、軽量で暖かいを実現した「オーロラライトシリーズ」です!
まずは、展開されているシリーズを解説します。
シリーズ名 | 特徴 | 価格(快適温度0℃モデル) |
---|---|---|
AURORA light | 高機能な防水透湿軽量モデル | 45,100円 |
UDD | 羽毛に超撥水加工し最大の弱点・水濡れを克服したモデル | 46,200円 |
RABAIMA BAG | 2人用でお布団のようなモデル | 52,800円 |
LEVEL8 | ダウン量1,000g以上の極寒用モデル | 80,300円 |
豪雪地帯の冬キャンプ以外であればAURORA lightかUDDが選択肢に入ってくるはずです。
続いて、型番の意味をオーロラライトシリーズで解説します。簡単なイメージは以下の通りです。
シリーズ名 | AURORA light | 600 | DX SPDX |
---|---|---|---|
意味 | ナンガ独自の防水・防湿性能素材 | ダウンの量(600グラム) | DX:スペイン産ダックダウン90-10% (760FP) SPDX:ポーランド産グースダウン93-7% (860FP) |
AURORA light はナンガが独自に開発した素材の名称で、その次にダウンの量が記載されています。最後はDXかSPDXがつきますが、SPDXの方が良質な羽毛と言う意味になります。しかし、その分価格が2倍近くなってしまうほど高価です。
そもそもナンガの商品は国内最上級羽毛を使用しているので、DXを選んでも後悔することはないでしょう!
オーロラライトDXシリーズの一覧表はこんな感じです。
人気商品は、価格と快適使用温度のバランスが取れている450DXと600DXです。
僕は富士山近くの「ふもとっぱら」へ冬キャンによく行くけど600DXで快眠だよ!
モンベル|montbell
モンベルはアウトドアの総合ブランドで特に登山やキャンプに強いメーカーです。
登山はリュックに道具を詰めて持ち運ぶため、全体的に軽くてコンパクトに作られているものが多いです。
価格と品質のバランスが良いので、中堅メーカーでいいものを長く使いたい方におすすめ!
• 寝袋は登山用にもなるので軽くてコンパクト
• 価格は中間帯くらいで手が出しやすい
• 伸びる素材を使用しており窮屈感が少ない
• 店舗があらゆるところにあるので、実物を見ることができる
• 色が派手なものが多い
• シェラフカバーの購入が必要なモデルが一番人気
モンベルの寝袋で一番有名なシリーズは、軽量で暖かいを実現した「ダウンハガーシリーズ」です。
モンベルは寝袋の展開として、素材がダウンのダウンハガーと素材が化学繊維のバロウバッグの2種類を展開しています。
まずは、展開されているシリーズを解説します。
シリーズ名 | 特徴 | 価格(快適温度0℃モデル) |
---|---|---|
ドライ シームレス ダウンハガー 900 | ダウンで縫い目の無い軽量防水モデル | 61,050円 |
シームレス ダウンハガー 800 | ダウンで縫い目の無い軽量モデル | 42,900円 |
シームレス ダウンハガー 800(女性用) | ダウンで縫い目の無い軽量モデル(女性用) | 40,700円 |
ダウンハガー 650 | ダウンの軽量モデル | 31,900円 |
シームレス バロウバッグ | 化学繊維で縫い目の無いモデル | 18,700円 |
シームレス アルパイン バロウバッグ | 化学繊維で縫い目の無いモデル (快適使用温度が少し高い) | 17,600円 |
型番の意味は以下の通りです。
シリーズ名 | ドライ | シームレス | ダウンハガー バロウバッグ | 800 | #2 |
---|---|---|---|---|---|
意味 | 防水・防風素材 | 縫い目が無い | 素材がダウン 素材が化学繊維 | 800フィルパワー | 快適使用温度0℃ |
ドライは防水・防風素材であるゴアテックスを採用したモデルを表しています。
シームレスは寝袋に縫い目がないことから冷気の侵入が防げます。
ダウンハガーは素材にダウンを使用しており、ダウンは収納時小さく軽量になるのが特徴です。対して、バロウバッグは素材に化学繊維を使用しており収納時に大きく重くなってしまいます。しかし、化学繊維はダウンに比べて安価という特徴があります。
次に、フィルパワー(FP)が数字で書かれています。フィルパワーとは、ダウンのふわふわ度を表しており、同じグラムでもFPの大きいものの方が膨らむことになり、結果的に暖かいダウンです。一般的には550~700フィルパワーのものが良質ダウン、700フィルパワー以上のものが高品質ダウンとされています。
最後に#数字が書かれていますが、快適使用温度を表しています。こちらは表の方が見やすいので下にまとめましたが、数字が小さいほど低い温度に対応する=優秀な寝袋になります。また、モンベルは快適使用温度の表記を独自にコンフォート温度と記しています。他にもリミット温度やエクストリーム温度などがあるので勘違いしないように注意してください。
モンベルの場合は、最低コンフォート温度を見て寝袋を選ぼう!
意味 | EXP | #0 | #1 | #2 | #3 | #5 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
コンフォート 温度 | 快適使用温度 | -14℃ | -10℃ | -5℃ | 0℃ | 3℃ | 8℃ |
リミット 温度 | 寒さに強い人用温度 | -22℃ | -18℃ | -12℃ | -6℃ | -2℃ | 4℃ |
エクストリーム 温度 | 寒くて寝れないが6時間耐えれる温度 | -45℃ | -40℃ | -32℃ | -23℃ | -19℃ | -10℃ |
冬キャンプに行くなら、モンベルの寝袋表記で#1(快適使用温度:-5℃程度)を選択するのが正解です!
コスパを考えるとこれ以上の性能は必要ないです。
モンベル寝袋#1が発売されているシリーズの一覧表はこんな感じです。
人気商品は、価格と快適使用温度のバランスが取れているシームレスダウンハガー800#1とダウンハガー650#1です。
ダウンにこだわりが無く、収納時サイズが大きくてもいいという方には、シームレスバロウバッグが人気です!
僕は2個目の寝袋でシームレスダウンハガー800#1を持ってるよ!
コールマン|Coleman
コールマンは日本で一番有名なアウトドアブランドです!
比較的リーズナブルな価格で、コスパの良い商品を揃えています。
近くのスポーツ店などには、絶対と言っていいほど置かれているブランドなので店舗で確認できたり、使い方を教えてもらったりしやすい特徴があります!
地域密着型アウトドアブランドと言っても過言じゃない!
• 低価格から高価格まで幅広いラインナップなので初心者でも手が出しやすい
• スポーツ店での取扱数がダントツで多い
• 店舗が多いので修理やアフターサポートなどがしやすい
• 100年以上続いている老舗ブランドの安心感
• 人と被りやすい
• 暖かいが大きくて重い寝袋が多い
モンベルから発売されている寝袋は沢山ありますが、冬キャンプで使えるおすすめの寝袋は1つだけで、商品名は「Coleman Extreme WHEATHER Mummy コールマンエクストリームウェザーマミースリーピングバッグ」です!
すごく長い商品名ですが、外国コールマンから発売されているみたいなのでこのような商品名なのかなと思います。
この寝袋は収納サイズが大きくて重くてもいいから、安くて暖かい寝袋が欲しい人に抜群におすすめです。
まずはスペックを確認していきましょう!
快適使用温度がメーカー見解で-18℃と書いてますが、おそらく下限温度の間違いじゃないかなと思います。
実際に購入して使用しましたが、0℃が限界でした。
着込めば-8℃くらいまでは余裕なので、着込む前提であれば余裕で使えます!
いずれにせよ6,000円代でこのクオリティの寝袋は他で見たことがないので、1つ目の寝袋をお探しの人にはまずお勧めする1品です!
輸入商品ぽいから、店舗では売っているのを見たことがないよ。
それでは、冬キャンプを始めて5年経つ僕が、始めて寝袋を買う時に候補に入れるコスパ最強の冬用寝袋を、4つご紹介します!
ナンガ|AURORA light 450 DX
ナンガ|AURORA light 600 DX
モンベル|シームレス ダウンハガー 800 #1
コールマン|エクストリーム ウェザーマミー スリーピングバッグ
以上、「冬用シュラフの選び方とコスパのいいおすすめ寝袋「4選」」でした!
寝袋はあまり頻繁に使うものではないので、できるだけ予算を抑えて目的の快適使用温度に合ったものを選びましょう!
この記事で紹介したメーカーであれば、どこの寝袋を買っても暖かさはピカイチです!
ぜひ参考にしてください!